演劇ワークショップ〜背景幕づくり編〜 (Hinako)

7月14日〜15日にイフガオ州ラガウェ町にて、キアンガン、ラガウェ、ティノック、ラムットの4つの地域から〇〇の高校の先生と生徒が集まり、8月の終わりに開催される演劇のためのバックドロップ(背景幕)をつくるワークショップが行われました。演劇には、様々な要素や道具が必要です。役者はもちろん、照明や大道具、小道具、音楽などが揃ってやっとひとつの作品になります。背景幕もそのひとつで、背景というのは物語をイメージしやすくするための表現材料として大切な要素となります。そこで今回、背景幕を各学校にひとつ作るというワークショップを行ったのです。日本からは、美術の先生でかわいらしいおちゃめな三輪恭子さん、アートフェスティバルのコーディネーターや編集をしていて、マイペースでチャレンジャーな小山冴子さんのお二人を迎え、ワークショップが開かれました。


ジープの中でもお仕事をするコーディネーターの小山冴子さん



ファシテーターの恭子さん


「美術」という教科がないフィリピンの学校では、絵の具を使うことはほとんどなく、もちろん3m×5mのキャンバスに絵を描く機会なんてありません。

1日目

・身の回りの自然のオブジェを持ってきください

・自分の好きな風景を写真に撮ってきてください

この2つの宿題をもとにワークショップは始まりました。(予想う通り数名は宿題を忘れる笑)まずは、三原色を使って虹色、さらに白と黒を使って複雑な色をつくる練習をしました。


原色からつくる虹色に夢中な参加者たち


「これどうかしら?合ってる?」と意欲的な先生


持ってきた葉っぱや石、花の自然な色をよく観察し、その通りの色を自分で生み出すという体験を通して、複雑な色の出し方を学んでもらい背景幕に活かします。参加者の集中力は前回の演劇ワークショップと同様、かなりの集中力。。。観察物に直接色を塗ってみて、同じ色か確かめるという方法はなかなかのものでした。


よく観察してつくられた色たち


次に作った色で実際にその物を書いてみたかったところですが、好きな絵を思うがままに描いていく参加者たち・・・それはそれでよいのです。というファシリテーター。自由なワークショップでいいな〜

絵を描くのは「ふで」だけではありません。手やスポンジ、木の枝、網ネットなど身近にあるものを使って、絵の雰囲気を忠実により細かく出していく方法も教わりました。

様々なテクスチャを使って描かれた絵画


手振りがまるで画家のようだった青年


あっというまに午前中は終わってしまい、お昼休憩です。午後は、キャンバスに描く絵をどのような絵にするかを各学校で話し合いながら、A3の紙に試し書きです。ここで各学校大苦戦・・・それぞれの持ってきた写真をいいとこどりして書くのが難しい、そもそも写真を撮り忘れ思い通りに書けないなど難題が・・・しかし、ファシリテーターの京子さんの指導のもと少しずつ形にしていくことができました。A3に書いたものを今度はキャンバスへ下書きです!これまた苦労しながらですが、キャンバスを6つに折ってどこに何を書くか想像しながら工夫しながら取り組んでいました。下書きを終えたチームはさっそく絵の具で色をのせていきたいところですが、ここでまた息詰まってしまうチームも出てきます。というのも、あんな大きなキャンバスに色をつけて失敗でもしたらどうしようというプレッシャーがありました。また、今回は先生だけでなく前回演劇ワークショップに参加した先生たちが自分たちの生徒を連れて来ているため、先生は責任を感じていたのかもしれません。どの学校もキャンバスに色をのせることにとても慎重になっていたところ、京子さんのアシストにより徐々に色づいてきました。しかしながら、午前中に伝えた色を混ぜてなるべく自然の色に近づけるというポイントを忘れてしまいがちな参加者たち。


本物の葉っぱを木の絵にスタンプのように使う先生

午前中、参加者のほとんどが葉っぱの緑の色を忠実に再現し、山はとてもいい味が出ていました。しかし、空を観察して描くということを忘れどの学校も同じような空に一時なってしまうという事件・・・しかし、雲や光の加減を足すことで雰囲気もだいぶ変わり、味が出てきました。1日目は、キャンバスに途中まで色をのせていくところで終了です。しかし、思ったところまで進まなかったと感じた責任感の強い先生たちは、夜ご飯もそっちのけで遅くまで自主的に取り組んでいました。


1日目に苦戦していたチームとは思えないほどどんどん進んでいます

2日目はひたすら色づくり、色ぬりです。私も見ていたらだんだんと自分がやりたくなって、ちょこちょこ参加。塗っても塗っても広いキャンバスは塗り終わりません。しかし、どの学校の背景幕も半分以上は完成し終わりが見えてきます。あとは学校に持ち帰り、他の生徒とも残りを仕上げます。最後の反省会では、それぞれどういう想いで背景幕を書いたのかシェアしました。演劇のテーマである「農業」について意識し、過去の棚田と現在の棚田の状況を表している学校や山深いところにある学校を表現する学校など様々でした。今回も無事にワークショップが終わり、それぞれの学校へ帰っていきました。どんな背景幕がそれぞれの学校で完成するのかとても楽しみですね!


みなさんお疲れ様でした!

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コーディリエラ・グリーン・ネットワーク インターン体験ブログ

フィリピン・ルソン島北部のバギオを拠点に、コーディリエラ山岳地方で活動する環境NGO「コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)の日本人インターンによるブログです。活動紹介のホームページはhttps://cordigreen.jimdo.com。以前のインターン体験ブログはこちらameblo.jp/cordillera/。問い合わせはcordigreen(a)gmail.comまで。