演劇ワークショップ 本番当日!(Hinako)


遂に5日間の集大成を発表する日がやってきました!

先生たちはいつもより早起きして、会場のあるラガウェへ。いつも練習していた場所と会場が異なるため、先生たちは一刻も早く場当たりを開始したかったようです。会場に着くなり、ジュニア・ファシリテイターのケビンを筆頭に会場セッティング。何もなかった会場にみるみる棚田や、脱穀する場の風景が創り上げられました。

それから数回のリハーサルを終え、もうまもなく本番です。

今回の演劇のタイトルは「PAYO」です。イフガオ族のトゥワリ語で「田んぼ」という意味だそうです。今回お客さんとして来ていただいたのは、この事業に協力いただいた教育省に勤めている方や高校の先生、また近くの学校の高校生たちでした。イフガオの棚田が取り巻く問題をテーマに、様々な立場の人からインタビューを行いできあがった演劇はどのように観客の方々に届くでしょうか。


本番直前の舞台裏の様子です!余裕そうな表情を見せながらも、少し緊張している先生もちらほら。

それぞれの民族衣装を身にまとい、冒頭の迫力ある歌のシーン。

ここでぐっと観客の心を掴みます。

シーンの合間のつなぎ役は、笛ふきレマールです。演技はしないものの必要不可欠人物。


CGNインターンのかなみさん、アシスタント・ファシリテイターのゆりちゃんも日本人観光客として登場しました。

主人公のツアーガイド役は登場シーンがが多く、民族衣装から私服へ衣装チェンジ!みんなが率先して早着替えに協力しています。


小道具や衣装が加わると作品にさらに深みが出てきます。

劇のクライマックスシーン収穫祭「プンノック

このシーンでは、近代化と伝統的な価値観のぶつかりを表現しています。ここイフガオでは、豊かさを示す指標として、棚田の広さや飼っているカラバオ(水牛)やブタなどの数の多さが挙げられます。しかし、近代化にあたって先進国と同じように”現金”という目に見えやすいものが価値を示す指標として使われ始めました。棚田での稲作の目的は家族のための食糧自給が第一で、収穫物を売り物とするためではないという考えや、伝統的な棚田という価値をブランド化し、ビジネスを起こすことで現金収入に繋げることで棚田の伝統文化を維持するという考え方など、様々な価値観がいま生まれています。この収穫祭プンノックも今では観光客が見に来るイベントになっていますが、本当は儀礼を伴ったもっと神聖なもので、観光客向けに工夫するものではないという主張もあります。この時代だからこそ、様々な意見や主張が生まれています。今後この棚田を守っていくのも、変化させていくのも、畏怖外に住むこの先生たちをはじめ、若者たちです。

今回のワークショップは、決して「終わり」ではなく「始まり」に過ぎません。先生たちがこの5日間で培った教育演劇の方法を各学校に持ち帰り、次は自分たちの生徒と演劇をつくりあげます。そうすることで、高校生自身が地域をとりまく問題を身近に感じ、考え、自ら解決策を見出すきっかけになります。このプロジェクトがなかったら7つの地域の高校の先生は出会うこともなかったかもしれません。しかし、このワークショップがきっかけとなって教育演劇に限らず、他でも協力できる仲間へとなったのではないでしょうか。次の演劇制作のためのワークショップもとても楽しみです。

最後はスコットランド民謡の「Auld Lang Syne」でお別れしました。

先生たちが高校生たちとどのような演劇に出会うのか乞うご期待!

(CGN&TALA インターン ひなこ)

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演劇ワークショップでアジアの農村をつなぐ

~青少年を対象とする環境問題をテーマとした演劇交流事業~

事業実施団体:コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)/総合地球環境学研究所

助成:国際交流基金アジアセンター アジア・文化創造協働助成 / トヨタ財団 国際助成


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コーディリエラ・グリーン・ネットワーク インターン体験ブログ

フィリピン・ルソン島北部のバギオを拠点に、コーディリエラ山岳地方で活動する環境NGO「コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)の日本人インターンによるブログです。活動紹介のホームページはhttps://cordigreen.jimdo.com。以前のインターン体験ブログはこちらameblo.jp/cordillera/。問い合わせはcordigreen(a)gmail.comまで。