棚田の伝統を守る演劇ワークショップ in イフガオ!(Kei)

こんにちは、けいです。

まずは、ご覧ください、、この美しい棚田を…!
(フンドアン、ハパオ)
(マヨヤオ)
(ボントク)
(バナウエ)
How beautiful !

このように世界遺産に登録されている美しい棚田群がここフィリピン、コーディリエラに密集しています。綺麗ですよねぇ〜、ため息が出るくらい。実はこの棚田群は2000年以上もの歴史があるというのです。この2000年もの間、人々は棚田の伝統を紡いで来ました。しかし、この美しい棚田の背景にはいくつもの問題があり、それにより一時は「世界危機遺産リスト」に登録されたこともありました。その理由は多岐にわたり複雑です。若者が都会に流出し耕作放棄が目立つようになったり、害虫による棚田の侵食が著しく農薬を使ったり機械化が進んだり、なかなか家族を養うことができなかったり…。世界遺産があってもこんなに辛い状況があるからか、学校や大人たちは「一生懸命勉強しないと農家にしかなれないよ」という教育さえしているとのことでした。日本でも同じですがこのご時世「農家」は好まれない職業の一つになってしまっています。

こんなことが起きているなんて、、、

僕はここに来るまで知る由もありませんでした。前置きが長くなってしまいましたが、CGNではこの嘆かわしい状況をなんとか変えていこうと4/30から5/4までの間、美しい棚田が集まる地域の一つであるイフガオという地域でワークショップを開催しました。(共催:総合地球環境学研究所 助成:国際交流基金アジアセンター アジア・文化創造協働助成 /トヨタ財団国際助成)
ワークショップのテーマは「楽しい農業」。日本にはきつい、きたない、きけんの3Kなんて言葉がありますが、いったい誰がそんなことを言い始めたのか、農業は人々の暮らしを豊かにする楽しいものであるということを伝えることが大きな目的の一つです。
このワークショップではその「楽しい農業」を演劇を通して考えました。対象は高校の先生たち。CGNでは過去に高校生を対象とした演劇ワークショップを何度も開催していますが、今回は高校の先生たちがこのワークショップで学んだことを自分たちの学校で生かし、持続的に学校で教えていけるようにという目的で先生たちを対象としました。


4月28日早朝、CGNのジープに乗りバギオを出発。僕はこのワークショップの様子を撮影するシューティング・チーム(撮影班)と一緒にイフガオに入りました。ワークショップ自体は30日から始まったのですが、その前に、イフガオのマヨヤオ、バナウエというところで棚田の撮影をしてからワークショップに参加するということになりました。バギオを出てボントクを経由しコーディリエラを北上します。6〜7時間ほどジープに揺られ、バナウエに到着しました。このバナウエというところはかなり観光地化されていて、たくさんの外国人が集まります。棚田が見えるレストランやゲストハウスが並びトレッキングなどのツアーも多く行われています。このバナウエまでは車でだいたい6〜7時間ほどですが、バンやバスも出ていて、バギオからバナウエまで行くことはそんなに難しくはありません。もし来てみたい方はTALAゲストハウスに問い合わせてみてください(笑)。
さてこのバナウエで少々写真をとりつつ、さらに2時間ほど北上しマヨヤオという場所へ。マヨヤオはイフガオの奥地ということもあり、ここまで来るとほとんど外国人の姿はありません。ここ2、3年前に舗装された道路を通り、棚田を一望できるポイントへ。この日この高台についたのが夕方の5時ごろ。少し暗くなり始めていて、映画「君の名は」の「カタワレドキ」が来たような気持ちになります。この日は下見だけにして翌日の早朝に再アタックし、日の出とともに表情を変える棚田の様子をドローンやタイムラプスで撮影しました。とても綺麗でした。シューティング・チームのライネルさん、グラディスさん、バディスさんたちとたくさん話もでき、ワークショップ前にとてもいい時間を過ごさせていただきました。
ひと通りの撮影をし終え、少し時間ができたので、バナウエを少し下ったところにあるラガウェとキアンガンという地域へ(ここで素晴らしい出会いが、、、)。昼食を食べてから、ラガウェとキアンガンにある棚田も撮影しました。キアンガンの棚田は日本の一般的な田んぼの風景に近く、地元の長野県を思い出しました。
その後、ワークショップの開催地である、フンドアンのハパオへ向かい、花崎攝さんをはじめとするファシリテーターの皆さんや、イフガオの各地から参加していただいた参加者の先生たちと合流しました。
この日は前夜ということで、暗い中ではありましたが自己紹介と今後の日程について確認しました。全員で40人弱。しかも外でのミーティングだったのですこし声が聞こえなかったり、表情がわからなかったり、翌日に向けてすこし不安でしたが、ワクワクも大きく、期待を膨らませながらワークショップの始まりを待ちました。

演劇ワークショップでアジアの農村をつなぐ

~青少年を対象とする環境問題をテーマとした演劇交流事業~

事業実施団体:コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)/総合地球環境学研究所

助成:国際交流基金アジアセンター アジア・文化創造協働助成 / トヨタ財団 国際助成

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コーディリエラ・グリーン・ネットワーク インターン体験ブログ

フィリピン・ルソン島北部のバギオを拠点に、コーディリエラ山岳地方で活動する環境NGO「コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)の日本人インターンによるブログです。活動紹介のホームページはhttps://cordigreen.jimdo.com。以前のインターン体験ブログはこちらameblo.jp/cordillera/。問い合わせはcordigreen(a)gmail.comまで。