セミナーレポート~環境に配慮したコーヒー栽培~ (Shun)

2018年3/5~3/7に「環境に配慮したコーヒー栽培」をテーマにしたCGN主催のセミナーが開催されました!

今回は、インドネシア各地で農家さんと共にアグロフォレストリー(森林農法)によるコーヒー栽培を実践している協同組合・Klasik BeansのEkoさん、Abyatarさん、CGNのパートナー農家さんによってアグロフォレストリーで栽培されたフェアトレードコーヒーを販売するシサム工房のサタケさん、ヤバタさんをお招きし、コーディリエラ地方の農家さんを訪ねながら持続可能なコーヒー栽培について講習会を開催しました。



初日はトゥブライ町Coroz集落のFelyさんの有機農園を訪問しました。

きちんと手入れされたコーヒー農園を見て、Klasik Beansのお二人も興味津々。

アグロフォレストリーの強みをしっかりと生かした栽培が質の高いコーヒー生産につながっているとお褒めの言葉もいただきました。


一方、農園主のFelyさんは生産性をもっと高めて収穫量の向上につなげたいとのこと。

すると早速、Ekoさん、Abyatarさんから苗床や苗木の植え付け時期、肥料のやり方についてアドバイスをいただきました。

Fely有機農園のさらなる進化が楽しみです!!



この日、特に印象的だったのが、Felyさんのミミズ・コンポスト・ピットを視察した時のこと。

この手作りコンポスト・ピットは斜めに設計されており、ミミズ堆肥を作ると同時に簡単にバケツに液体肥料を抽出することができます。

これには、Ekoさん、Abyatarさんも驚いた様子。

すぐにFelyさんは質問攻めにあっていました(笑)。

彼らのモットーである「いつも農家さんから学ぶ」というのはこういうことなのだなと。



2日目はサグパッドSagpat村へ。

Klasik Beansとシサム工房の方々によるセミナーが行われました。


この日もEkoさんやAbyatarさんからは、具体的な栽培方法のアドバイスをいただきました。

サグパッド村ではサヨテ栽培が大規模に行われていて、コーヒー栽培はサヨテ栽培と同じ土地でサヨテの棚をシェイドとして行われているところも多くあります。コーヒー栽培は有機栽培で行うようにCGNでは指導していますが、なかなか生産量が伸びない中で、農家さんはサヨテに使っている化学肥料をコーヒーに使いたいという意見が出されました。

しかし、化学肥料をまいても急な坂が多い地形のせいで、養分は雨とともに流れてしまい、やがて川へ、そしてそれが人々の飲料水となってしまいます。

急坂には土壌が流れないようにテラスを作ること、化学肥料は使わず、コンポストを作ることをEkoさんは強調されていました。



シサム工房からのフェアトレードの取り組みの紹介の後、ファッション業界の闇にスポットライトを当てたドキュメンタリー映画「ザ・トゥルー・コスト~ファストファッション 真の代償~」を鑑賞しました。

安価なファストファッションを買いあさる消費者。

その一方で過酷な労働環境と低賃金で働いている労働者。

このような構図は農業においても例外ではないですよね。

私たち消費者はもちろん、巨大市場の犠牲になり得る生産者の方々がこの問題を直視し、持続可能な農業の在り方を改めて考えるきかっけになったのではないでしょうか。



最終日はSagubo村へ。

海を望む景色と元気な子供たちの姿が印象的な村です。

この日も昨日のように農家さんを対象にしたセミナーが行われました。

Ekoさん自身もコーヒー農家。

「自分の方法を決して教えに来た訳ではなく、シェアすることであなた方の選択肢を増やしたい。」

「私自身もあなた方から学びに来た。」

と語っていたのが印象的です。


Ekoさんたちは試行錯誤を繰り返して現在実践している栽培方法に辿りついてからは、半日しか働かないのだとか。

セミナーの終わりに、卒論で農家の働き方に着目したらおもしろいのでは?と、ふと思った私でした。



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コーディリエラ・グリーン・ネットワーク インターン体験ブログ

フィリピン・ルソン島北部のバギオを拠点に、コーディリエラ山岳地方で活動する環境NGO「コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)の日本人インターンによるブログです。活動紹介のホームページはhttps://cordigreen.jimdo.com。以前のインターン体験ブログはこちらameblo.jp/cordillera/。問い合わせはcordigreen(a)gmail.comまで。